【 どんころ物語④ 】

今年のKIKORI祭も楽しかったです!ありがとうございました。
木材流通コーディネーター 田代絵美が行く森の体験レポートです。

カエルの手のような葉っぱが特徴のイタヤカエデ。木肌は白くてスベスベしているから貴婦人なんて呼ばれることも。家具屋さんや楽器屋さんに引っ張りだこの人気者。だけど私は弱った部分から菌が入り込んで黒い模様が体に広がっている。黒い模様は「スポルテッド杢」とよばれて、希少価値の高い木材として高値で取引されていることもあるのに、中川町では誰にも気づいてくれず土場の片隅で朽ち果てる運命だった私。

そんな私を探しに来たのは札幌を拠点に各地で個展や企画展を展開している「木工作家の辻 有希さん」。
すうっと真っすぐな瞳が印象的な彼女。作品も木のシャープな部分をさらに研ぎ澄まして凛とした印象だ。

そんな辻さんが中川町まで私を探しに来た理由は先日札幌のBLAKISTONで行われた個展で、普段なら木の欠点と思われるような割れ・腐れ・節を個性としていかしたお盆や器の材料探しのため。辻さんと私を引き合わせたのは青い服の女性。面白い木を集めて丸太と作家さんを結ぶのが仕事らしい。昨年の六月にクセのある私たちを集めて市が開かれた、そこで私を見つけた辻さんはなにやら嬉しそうに「このイタヤカエデにします」と言った。

どんころになって札幌に向かった私。辻さんは私と静かに向き合った。大きく、硬いがもろい部分もある私を削りだしていくのは骨の折れることだったと思う。十一月、私は器のような彫刻作品に生まれ変わった。私の魅力が最大にいかされた丸みのあるフォルムで大きな大きな存在感を放っている。私は今の自分が気に入っている。


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