【 孫に受け継ぐ④ 】

木材流通コーディネーター 田代絵美が行く森の体験レポートです。

福採りたての色白だったブドウツルも四カ月熟成して少し赤みの入った茶色に変化しました。今回はいよいよ中川産のブドウツルを使っての製作編をお伝えします。講師として指導していただくのは福岡県在住のブドウツル細工作家の志賀理佳さん。東北の伝統工芸だったブドウツル細工でありますが、最北端に近い中川町のツルが気候の違う東北のツルとどう違うのか検証を兼ねて指導に訪れてくださっています。

ブドウツルは乾燥した状態だと硬くて編むことができません。編み始める前に水に浸して柔らかくしてから帯を切っていきます。ブドウツルはスポンジのような吸収力で水分を吸ったり吐いたりして呼吸しているので、乾燥している場所での作業はすぐに乾いてしまって硬くなってしまいます。編む際には乾燥に注意しながら適度に水分を含んだ状態で編んでいきます。志賀さんの教えは「まずは枠にとらわれないで自分で作ってみてその時に苦労したことや気づきはこの先に活かせるから」と編み方を教わる前に自由に製作させてもらいました。

私は最近、多肉植物にハマっているのでプランターカバーに挑戦しました。ただ処女作はツルの裏側を表に出して編んでしまい大失敗。しかしこの失敗を糧に強くしなやかなでクセがあるブドウツルの特性を理解しながら、中川にあるシラカバ・シカ皮と組合せて中川町でしか作れない作品を製作していきたいと思っています。


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