【 木のはなし 〜 ミズナラ② 】

木工作家 斉藤綾子のひとりごと。

「小樽オーク」という呼び名をご存じでしょうか?
主に明治以降の時代、小樽港から輸出された北海道産ナラ材は、ヨーロッパでは「小樽オーク」と呼ばれ高級家具材として知られていたそうです。

当時、中川町で伐られたミズナラも天塩川を下って天塩港へ、そこから小樽港へ渡って、海外へと輸出されていたことが、町史の記載からわかっています。
先日の森のギャラリー開催中、たまたま通りすがった昔キコリをされていたという高橋利五郎さんから、当時のことを教えていただきました。
当時は、機械や車のない時代、手鋸で木を伐り倒したことや馬で材を引いて運んだことなど教えてくださいました。
ちょうど、ミズナラのことが気になっていた私は、当時伐ったミズナラはどうしていたのですかと尋ねました。
ほとんどは、町内の製材所で薄く挽いて海外へ輸出していたということでした。また、町内では臼を作るのに利用されていたそうです。
当時は、機械がないので、手作業で掘っていたそうです…。

あんなに硬い材を手作業で掘っていたということに、それは大変ですねと驚く私に、利五郎さんは「そりゃ堅いけど、その分丈夫なんだよ」と、漂々とした様子でおっしゃいました。
どんなに運ぶことが大変でも、それが高級家具材として必要とされるから命がけで伐り運び出す。
どんなに硬い材でも、丈夫な臼が必要とされるから労を惜しまずに作る。この潔い仕事ぶりに、畏敬の念を抱かずにはいられませんでした。


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