【 木のはなし 〜 オニグルミ① 】

【 木のはなし 〜 オニグルミ① 】

木工作家 斎藤綾子のひとりごと。

「濃い色の木はありますか?」木工品を並べて出展していると、よくこう問い合わせ頂くことがあります。確かに、木材は樹種によって様々な色味がありますが、その大半は、肌色~薄茶色といった淡い色彩が主流です。そのような中で、目を惹くようなはっきりとした色の木に、注目や人気が集まるという傾向は、世界的にも同じことが言えるようで、銘木と呼ばれる木は、そのほとんどが濃い発色のものです。

例えば、黒檀や紫檀、チーク、ブラックウォールナットなどがその代表的な例と言えるでしょう。材としての優良性ももちろんありますが、この色彩の偏りというのは、心理学で言うところの『希少性の原則』が作用していると推測されます。この原則というのは、希少なものほど価値がある、または、欲しくなるという心理行動パターンを示唆するものです。近年人気を集めているブラックウォールナットも、非常に濃い焦げ茶色が、目を惹く材です。この木は、北米を主な産地としたクルミの木の仲間で、生活の各シーンで万能な相性を見せるその色味や風合いに強い人気があります。

中川町内に自生する同じ仲間のオニグルミの木にも、この木に匹敵する濃い色の材がたまにできます。もともと、オニグルミの材色にはばらつきがあり、まれに濃い色の材が出ることは認識されていましたが、どうやら中川町産のものはこの割合が多いのではないかということが示唆され、このことが何に起因しているのかを探る研究チームが最近結成され、新聞にも取り上げられました。

なかがわの森の記事もありますのでこちらも是非見ていただければと思います。今月からは、このオニグルミの『色』に関する話題をお話します。


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