【 孫に受け継ぐ 】

木材流通コーディネーター 田代絵美が行く森の体験レポートです。

森の中にはたくさんの恵みがあり、伐り出された木は形を変えて私たちの生活に彩りを与えてくれています。木は家具や器、住宅建材など生活に欠かせない存在になっています。本州を中心に山の生活の強い味方として古来より使われてきたヤマブドウ細工も生活に溶け込んだ材料です。今回はそのヤマブドウを紹介したいと思います。

林業の現場ではヤマブドウの蔓は樹の成長を阻害することもあり邪魔者として扱われる植物です。しかし、その強靭な蔓から採れる皮は古来より収納用品として籠に編んで使用されてきました。北海道でもアイヌの方がシトカプ・ケリ(葡萄蔓の靴)を草履として活用されていました。

近年では自然素材を原料としたかごバックの魅力が再注目されてテレビや雑誌などで特集をされているのをよく見かけます。注目のかごバックの中でも使うほど艶を増すのがヤマブドウの蔓で編まれたバックです。しっかりと手入れをしていれば、百年は持つそうです。ポリフェノールを多く含んだ樹皮は歳月を重ねる度に黒く艶が出て使うほど色艶が深まります。その魅力は「使う人が育てる」こと。

その魅力を伝えてもらうのはブドウ蔓でかごバックを製作している志賀理佳さんです。蔓の主な採取地は東北ですが、厳しい寒さの中川で育ったブドウ蔓がかごバックに適しているかを確かめに来町されました。志賀さんとしても新たなチャレンジです。このお話は次号にてご紹介します。枝に絡んだ蔓を採取するのは非常に苦労する作業でしたが、その蔓から作られたバックが百年先の孫の世代に受け継がれていくことを想像すると中川町産材の新しい可能性に胸が躍ります。


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